漆
土井 宏友

■土井宏友さん

1967年 京都市生まれ

1987年 第19回 日展(日本画)入選
嵯峨美術短期大学 日本画科卒業
1988年 日本画21世紀展 入選  漆による立体作品・器など制作を始める
1989年 青垣日本画展 入選
1991年 京都美術展 優秀賞受賞
1992年 まで文化財修復作業に携わる
1996年 石川県立輪島漆芸研究所卒業後、京都に仕事場を移し現在に至る

~2010年百貨店・ギャラリーなど多数で個展・企画展開催

土井宏友

■マルチな才人 ~漆・土井宏友さん~
初めて拝見したのは4,5年前でしたが、その多才さにはいつも感心してしまいます。
天才的な閃きの持ち主!といつもうなってしまいます。
漆と言えば「木」との組み合わせが一般的。 紙や布に漆をかける技法もありますが、
土井さんは金属や皮革にも漆を塗って作品を作られます。
9000年も前から、すでに塗料や接着剤として使われていたという「漆」 その技法にもたくさんの種類があって驚くほどですが、土井さんはさらに新しいものを生み出されています。
もちろん受け継がれてきた伝統技法のものもしっかり作られています。

漆器は一年中使える本当にすばらしい器です。
「特別なもの」と敷居が高く思われる方も多かったり、「扱い方や手入れが難しいのでは?」と敬遠されたりするのはとても残念。
これを機会に、いろんな漆のうつわをご覧になっていただきたいと思います。
使ってみると美しくて丈夫で安全で長く使える本当にやさしい器なのです。
まずは使いまわしの利く気に入ったものを選んで、日々の器としていろいろな場面に使っていただきたいと思います。

土井宏友