陶磁器
竹内 紘三

■竹内紘三さん

1977年 兵庫県加東市生まれ
2001年 大阪芸術大学芸術学部工芸学科 陶芸コース卒業
2003年 岐阜県多治見市陶磁器意匠研究所卒業
現在  兵庫県加東市 自宅工房にて製作

■白から黒へ
「古代遺跡、特にメキシコのマヤ遺跡に影響を受け、好きだった近代建築と比べ壁の幾何学模様やその崩れ具合に強さを感じ惹かれるようになった。
人工的なかたちの力と、それとはまた違う力によって出来てくるものの雰囲気に魅力を感じる。
インスタレーション的に、壁に一面だったりするより、モノとして成立させることにこだわり、ひとつのかたちの中で自分の言いたいことを表わしていきたい。」…竹内氏談

竹内紘三

白い器はマットな白釉がかかっていて繊細で端麗、柔らかで端正・女性的な印象です。
黒の器は黒い土の粗い表面がでこぼこしていてそこに白化粧がかかった焼締めで、野趣を感じさせるような骨太さで、正反対の男性的な表情を見せています。
黒の器は使いやすく、黒と白の混ざった感じも、オールマイティに使えて本当にスグレモノ!
しかも、スタイリッシュでかっこいい! ・・・でも、とがり過ぎてはいない「ちょうどよさ」が、good!
プロのスタイリストさんも、「使いやすい…」とファンになるのもうなずけます。

白の器と合わせてもコーディネートが楽しめ、端正な白と骨太な黒は表現される雰囲気は違っても同じ手から作り出されたもの、やはり納まりがよいものですね。
和の器は、どんなお料理を乗せても違和感なくまとめる力がありますが、竹内さんの器はその力が特に大きいように思います。
「今」のライフスタイルにすっと溶け込んで馴染んでくれる、和の器です。

竹内紘三